粟島


香川の西側にある須田港から高速船でおおよそ15分、エメラルドグリーンの建物が見えると、下船の準備です。建物の正体は「粟島海洋記念館」、旧海員養成学校でこれまで多くの船乗りたちがここで学び、卒業していきました。今は当時の資料を残すにとどまっていますが、和洋折衷のこの建物は、今では粟島のシンボルです。
このような海員の歴史がある島ですが、現在ではアートの島としても知られるようになってきました。若手アーティストを支援する運動が盛んであり、「粟島芸術村」では、アーティストが島で生活しながら創作・発表する場を設けています。
他にも実際の郵便業務機能はもちませんが、宛名のない、または届け先のわからない手紙を預かり、いつか誰かに届くまで保管するアートプロジェクト「漂流郵便局」をはじめ、島に住む人たちによって作られたアート作品もあちこちに見られます。


もちろん、アートだけではありません。5月から10月にかけて、夜になると海ほたるが海岸に発生し、幻想的な青のきらめきを楽しむことができます。なお、事前に粟島にある宿泊施設「ラ・ポール粟島」に連絡するとスタッフが事前に捕獲し、夜に放流するサービスも行っています。日帰りで帰ってしまうよりも、島でのんびり一泊してみるほうがいいのかもしれませんね。


 
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