高松

香川県の県庁所在地である高松は古くから港町として栄え、交易も盛んであったことから四国の玄関口の役割を果たしてきました。最近では陸、空からのアクセスも充実しており、国内だけではなく、海外からの観光客も多く訪れています
高松の魅力は、小さな町に詰め込まれた歴史、自然、アートの融合だといえるでしょう。高松駅にほど近い高松城は、日本最大の海城として知られており、お堀には海の魚が泳いでいることで有名です。現在高松城は玉藻公園(たまもこうえん)という名前で、市民の憩いの場所となっています。
 



その高松城から車で約十分のところにあるのが栗林公園(りつりんこうえん)です。国の特別名勝に指定されている庭園の中で最大規模を誇るこの庭園は、高松藩の藩主松平頼重の時代から手入れが始まり、以後約400年たった現在でも、少しずつ姿を変えながら当時の景観を保っています。栗林公園は紫雲山(しうんざん)をバックに六つの池と十三の築山によって構成され、園内はよく手入れされた松が並び、1700年頃に建てられてたの茶室を見ることができるなど、江戸時代の大名の生活を垣間見えることができます。春夏秋冬四季によってその姿を変える庭園はいつ見ても新たな発見があるでしょう。
 

なお栗林公園という名前ですが、栗の成る木はほとんどありません。名前の由来には諸説ありますが、どれも根拠に乏しいようです。

玉藻公園や栗林公園を巡ったらおなかが空くはず。そんな時は誰もが知ってる香川名物うどんをたべましょう。香川県民のソウルフードであり、香川の代名詞でもあるうどんは、安さと手軽さと種類の多さで大人気です。朝から開いているお店も多く、また店によってそれぞれ個性があるので、食べ比べるのもいいかもしれませんね。
 

しかし香川はうどんだけではありません。がっつり食べたいなら骨付鳥も食べてみましょう。骨付き鳥は若鳥と親鳥の2種類があります。若鳥は柔らかく、親鳥は噛み応えがあり、どちらも皮はパリパリ、中はジューシーです。塩コショウと特製のスパイスでしっかりと味付けされていますので、冷えたビールを頼むのが最高です!
 

ここまでは高松の昔からあるものを紹介してきましたが、今の高松は別の面からも注目を浴びています。それがアートの街、高松です。高松は2010年から始まった瀬戸内国際芸術祭の中心的な役割を果たしており、市街地には様々なアート作品が常設されています。もちろんその始まりは直島であることに変わりはないのですが、高松も直島に負けず劣らずアートの街です。高松港のすぐそばにある倉庫をリノベーションした「北浜alley」や、漆工芸や現代美術作品を展示する高松市美術館、イサム・ノグチの作品を収めたイサム・ノグチ庭園美術館など、見るべきものが沢山あります。
これまでの香川といえばうどんでした。しかし、うどん以外にも素敵なものはたくさんあります。それを一気に見ることができるのが、高松の魅力なのではないのでしょうか。
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