真鍋島
岡山県の笹岡港から約20km沖合にある真鍋島は、別名「猫の島」と呼ばれています。実際この島は人間よりも猫の方が多く住んでおり、住民約270に対して猫は約300匹いるといわれています。そんな猫たちに会えるチャンスは、港に到着してからすぐにやって来るでしょう。観光客がやって来るとエサをもらえることを猫たちは知っているのです。でもなぜこんな小さな島が今外国人たちの注目の的になっているのでしょう?
ブームのきっかけはフランス人漫画家(バンド・デシネ作家)フロラン・シャヴエが描いた『真鍋島』というのがスタートだといわれています。2010年に出版されたこの漫画は、作者が過ごしたひと夏の真鍋島の生活と、そこに住む人々をユーモアを交えて描いたものです。この漫画はフランスで大ヒットし、このおかげで真鍋島の人気に火が付いたそうです。
もちろんイメージだけの世界では真鍋島の魅力を推し量ることはできません。島には古い漁港や木造建築の真鍋中学校があり、何度も有名な映画のロケ地になっています。民宿やゲストハウスなど宿泊施設もいくつかあり、島に滞在している間に港で獲れた新鮮な魚介類をふんだんに使った料理を頂くことができるでしょう。