女木島

高松港からフェリーで20分ほど、沖合約4kmほどに浮かぶ島が女木島です。すぐ近くに男木島もあることから、この二つの島は対としてしばしば扱われています。
北部の鷲ヶ峰の頂上付近には全長約400mの洞窟があります。紀元前100年頃人間の手によって掘られたといわれていますが、なぜ掘られたは未だにわかっていません。この洞窟には昔鬼が住んでいたと伝えられており、この伝説が現在の桃太郎の昔話と結び付けられることがしばしばあります。現在では洞窟内に鬼のオブジェや香川県の学生たちが作った香川名産、鬼瓦などが展示されています。この洞窟から少し上って頂上まで行くと360度瀬戸内海を見渡せる展望台があるのでお見逃しなく。


また、島内のいたるところに鬼のモニュメントや鬼に関わるものを発見することができますので、西洋とは全く違った日本の鬼のイメージを見ることができるでしょう。
鬼ヶ島であることをアピールしている女木島ですが、女木島の集落は独特の景観を持っています。「オーテ」と呼ばれる石垣が至る所にあり、中に入り込むとまるで迷路のようです。これはけして外敵にたいする防御ではなく、冬に南側の最高峰タカト山(216m)から吹き下ろす局地的な突風から集落を守るために築かれたものです。
 

また女木島もやはり瀬戸内国際芸術祭の会場に選ばれており、インスタレーションアートが各所に展示されています。
休校中の小学校を大竹伸朗がアートへと変えた「女根」や陶芸芸術家杉浦康益による「段々の風」、アルゼンチンの現代芸術家レアンドロ・エルリッヒによる「不在の存在」など、いたるところにアート作品がちりばめられています。
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